ハモネプおじさんが早口で語るリトグリ
2022年ももう終盤だが、 遂に自分の中で腑に落ちてしまったのでここに書き残したいと思う。
Little Glee Monsterのベストパフォーマンスは、 2017年の武道館ライブ「Little Glee Monster Live in 武道館〜はじまりのうた」におけるアカペラメドレー「Joyful a cappella medley」である。 未視聴の人もぜひ見て・聞いて欲しい。皆まで言わないが。全員赤い服を着て第九から始まるヤツだ。自分は円盤を持っている。
リトグリ以前のはなし
そもそもの話をする。ハモネプ。 今でも全国大会が特番でテレビ放送されるあれだ。2001年8月に第1回*1、同年12月に第2回*2が行われたが、 当時はテレビの1コーナーとして予選から毎週放送されていて、筆者はそれが大好きで大好きでいつも楽しみに見ていた。
そのハモネプにおいて、出場者の垣根を飛び越えてメジャーデビューした3グループがRAG FAIR、INSPi、チン☆パラである。 筆者は中でもRAG FAIRが好きだった。「ラブラブなカップルフリフリでチュー」は名曲だ。「Old Fashioned Love Song」とかも良いが結局ラブフリである。 そして「スターズオン RAG FAIR」というアカペラメドレーは必聴である。主要な曲ぜんぶ入りのアカペラメドレーだ。繋ぎが最高にクール。
だが、このグループ2点のウィークポイントがある。 まず、『声だけでこんなに音楽が作れてすごい!』を超えるのに非常に苦労した。超えなかったかもしれない。 そもそも個のタレント性が強みだったわけではないし、アイドル売りもそんなにしてなかったので、 オケをリッチにして5人で歌割りをするとRAG FAIRである意味があるのかないのか、そんなところでバランス感を四苦八苦していた印象がある。 後期は吹っ切れたのか結局リッチなバンドをバックにコーラスワークしていて良かったが。
そして2点目はライブでのピッチが甘い(実は当時はそんなことは思っていなかったが後述)。 6人でのコーラスワークはかなり繊細で難易度が高いのは承知だが、だからこそ耳についてしまう。 そもそもアカペラをやる意義は?バンドがバシッと決めれば和声感は崩れないじゃん。というところのアンサーが出せないとトップにはなれないのだ。*3*4
さらに脱線するが、当時のJ-POPはCHEMISTRY・平井堅・MISIA・宇多田ヒカルなどR&Bブームで邦ロックと双璧を成していた。 筆者はオサレだなぁと思っていて、ロックよりもR&B派だったことをここで付け加えておく。
リトグリとは
さて、遂に本題に入る。リトグリとはどんなグループだったのか。 歌ウマでちょっとブス*5なJKが集まった朗らかな曲を歌うグループ。否。
なにを隠そうこの3グループ + リトグリ、同じワタナベエンターテイメントなのである。 そして、リトグリのコーラスディレクターはINSPiの吉田圭介である。
初代の3組から得た教訓があったのだろう、方針が素晴らしかった。
大学同期で組んだアマチュアバンドを引っ張ったわけではない。オーディションで本当に本当に上手くて上手くて個性のある5人をずらっと並べた。 「声だけで」を全面に押し出すことはせず、同年代に好まれそうな底抜けに明るい楽曲を歌った。 高橋ひかるが出演した代ゼミのCMで『人生は一度きり。がんばった分だけ自分を好きになれる*6』のように。
だが、それだけではない。我らおっさんを引っ掛けるカードを大量に持っていた。
例えばシブすぎるアルバム曲のこの曲 www.youtube.com
この曲はデビュー曲だが、もうジャクソン5ではなかろうか。 www.youtube.com
YouTubeに特別動画として5人が色んな組み合わせで好きな曲を歌う企画があったが、ピーナッツの「ふりむかないで」を歌って公式から配信されていたりもした。 (好きだったがどこかのタイミングで消された。悲しい。)
そして、ライブツアーなどの要所で抜く伝家の宝刀アカペラカバーメドレーが最高にうまい。冒頭で紹介した名演もそれである。 メドレーの締め方がすべての曲のワンフレーズを絡み合わせていくという手法で「スターズオン RAG FAIR」を彷彿とさせるのはハモネプおじさんだからこそわかることだ。*7
だが終わったのだ。。。
ここまで熱く愛(RAG愛だかリトグリ愛だかわからなくなったが)を語ったが、自分はしばらくリトグリと離れていたし、今後もしばらく離れると思う。 ここは軽く並べて終わる。
- 武道館は名演だったがメンバー一人が明らかに風邪?で喉を痛めていて残念だった。次の機会を楽しみにしていた。まだまだ伸びると思っていた
- 一番好きだったメンバーが脱退した
- 前述の武道館公演を堺に(おそらく)プロデューサーが変わって、ハッピーな楽曲(とシブ曲のコンボ)より、しっとり大人っぽい路線の曲が増えた(本人たちの年齢との兼ね合いもあったと思う)
- とはいえ次のライブツアーには参加した、大満足したが5人であることが消化出来ずにいた
- (ここから熱が下がり気味で以下は時系列としては少し離れる)
- pentatonixとコラボした。嬉しかったものの曲の路線がやはり納得いかなかった
- 「世界は私に笑いかけている」で昔の路線が戻った気がして嬉しかった、このくらいの距離感を取りつつぬるく見ていこうと思った
- センターのメンバーが病気を発表して活動が不安定になる、双極性障害だから無理せず、自分のペースでいいよって思ってた
- ここまでもこれからも判断基準は曲が刺さるかどうかでしかない
- センターのメンバーに加え、もうひとりのメンバー脱退が発表され、オーディションでメンバー補填するらしい
最後の部分についてはまだ消化しきれてない。 麻珠がいないのももやっとするのに、芹那もmanakaもいないなんて泣いちゃうので最新情報はしばらく追えない。
ともかく、『「Joyful a cappella medley」がベストパフォーマンスだ』と言わずに続けて次を待っていたという背景だが、 なんだか自分の中であれを超える演奏はないと腑に落ちてしまったので冒頭である。
しばらく自分から情報を追うことはないが、流行りに流行ってふと筆者にぶっ刺さる神曲がサジェストで流れてくるのを期待している。
*1:第1回 - ハモネプリーグまとめWiki - atwiki(アットウィキ)
*2:第2回 - ハモネプリーグまとめWiki - atwiki(アットウィキ)
*3:そもそもこの形態が縛りのある中でどれだけ豊かな表現をするかの競技なのだが
*4:トップじゃなくても好きなものは好きなのでいいっちゃいいのだが
*5:筆者は絶対に全員かわいいし、ブスとか絶対に絶対に断じて死んでも認めないが、売れきれなかった要因にかなりの確率で入っていると思っている。滅びろルッキズム。耳が腐ったエロ珍は黙って金払え。音楽を愛せ
*6:曲名: 「人生は一度きり」